ウィズコロナ時代の口腔ケア ー逆転の発想ー
この2年間、私たちの日常生活は3つの密(密閉・密集・密接)の回避、テレワークの推進、少人数での飲食や外出控えなど、あらゆるシーンで大きな変化を強いられてきました。こういった不慣れで新しい生活様式の中でわずらわしさを感じることも多い日々ですが、ここで発想を変えて世の中が大きく変わった今こそ健康づくりのチャンスと考えてみてはどうでしょうか?逆転の発想をしてみましょう。新型コロナウイルス感染症の拡大以降、「不思議と風邪をひかなくなった」「今まで毎年発熱する時があったがなくなった」という声を耳にします。実際インフルエンザの発症件数は昨シーズン極端に減少しました。また2020年の国内の肺炎症例はコロナ前の一昨年より2万人減少したということです。これはみんなが手洗いやマスク着用などの感染予防対策を徹底し、従来知らないうちに感染していた目に見えない微生物を防御できている結果ではないかと考えられます。コロナ禍によって逆の恩恵を受けているのかもしれません。
また在宅時間が増加したことを逆手にとって、新しい健康づくりのきっかけにしていくのも一つの発想です。たとえばテレワークなどで外出時間が減ってしまいがちな生活の中で毎日プラス10分の身体活動を考えたり、食生活の改善や喫煙習慣の見直しをしてみましょう。歯と口腔についても、在宅時間が増えた今こそ毎食後と寝る前に十分な時間をとって歯みがきする習慣を身につけることができます。また歯間ブラシとフロスに時間をかけることや、受診控えすることなくかかりつけ歯科医院で定期的なメンテナンスを受ける習慣を心がけ、コロナ禍を健康づくりのチャンスに変えていきませんか? 院長
2021年12月04日 12:58