小説に登場する歯科スタッフたち
芥川賞作家・川上未映子氏の『わたくし率イン歯ー、または世界』には、著者自身が経験した「歯科助手」が登場します。小説の中の歯科医院の描写がユニークで面白いです。
歯科助手とは別に「歯科衛生士」という職種が存在します。これは口腔ケアや歯石除去などの予防処置を患者さんに行う専門職で、国家試験合格が必須となります。 この歯科衛生士が登場する小説に乾くるみ氏の『イニシエーション・ラブ』があります。最近タレントさんたちがTVなどで取り上げたことで100万部に達したとか。
気を抜いて読んだら何の変哲もない恋愛小説、で終わってしまいますが最後のページで『エッ???』。そして最初から最後まで登場する唯一の人物が歯科衛生士のマユなんですね(これって解読のヒントかも)。いずれにしろ2度読みたくなる小説です。
2015年5月に映画化されました(主演:松田翔太、前田敦子、木村文乃)。
坂木司著『シンデレラ・ティース』は、歯医者嫌いな女子大生のお話。ひょんなことから歯科医院でアルバイトすることになってしまいますが、さまざまな仕事上のミステリーに遭遇し解決していく場面を体験するうち、歯科の魅力に魅かれていくというストーリー。歯科医院って、意外と面白い職場かもしれませんよ。
by院長