資格確認証?
政府がマイナンバーカードと健康保険証の一本化によるデジタル化を推進していますが、誤登録などの問題でマスコミに叩かれています。その結果、申請の有無にかかわらず一本化しない人たち全員に「資格確認証」なるものを発行するそうです。さらには当初上限1年間としていたものが上限5年間とされ、健康保険証の一斉デジタル化が大幅に先送りされることになりました。これら大量の資格確認証発行に要する経費は我々の税金や納付した保険料から支出され、何よりもデジタル化の大きな後退になってしまいます。結局のところ紙の資格確認証は現行の保険証と同じなので、医療機関では資格確認証持参の患者さんの受付業務は今までどおり手作業が続くことになり、患者さんの待ち時間短縮も期待できなくなりました。そもそもマスコミが大騒ぎしている誤登録の問題は、紙のデータを人間が手作業でデジタル入力する際に一定数生じることは仕方がないことです。1億を超える集団で何か新しいことを始める時に100%完璧はあり得ないでしょう。それよりも徹底したデジタル化によって未来に及ぶ莫大な行政コストを削減するというメリットに我々は目を向けるべきではないでしょうか?以前にも述べたように、コロナの一時給付金申請の際に紙代や印刷代や郵送代や手作業での人件費などアナログな工程に無駄な税金が投入されたことを思い出します。今や多くの人たちが日常生活でキャッシュレスでの支払いやインターネット上で物品購入している時代であり、ことさらマイナンバーカードだけを怖がる理由はないでしょう。
今やデジタル後進国となった日本ですが、次世代にツケを先送りすることなくデジタル化推進の波に乗っていく必要があるのではないでしょうか? 院長
2023年08月14日 19:48