玉岡歯科・矯正歯科

震災と口腔ケア

元旦に能登半島で大きな地震が発生しました。亡くなられた方々にお悔やみ申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
甚大な被害のあった珠洲市には私の大学時代の同級生の実家がありますが、残念ながら全壊との報せが入りました。もともと過疎化がどんどん進んでいる地域ですので、今後市そのものの存続さえ危惧されているらしく暗澹たる気持ちに陥ります。地震大国の日本ではいつどこで同じ災害が発生しても不思議ではありません。普段から行政レベル、個人レベル問わず常に対策を講じておきたいものです。
特に発災後は断水が必発しそれが長期に及びますので、劣悪な環境の継続下で飲料水やトイレの問題だけでなく口腔ケアの問題が発生します。こういう状況下では口腔ケアは後回しにされがちですが、口腔内環境が悪化することにより誤嚥性肺炎をはじめ全身の疾患の増悪を招き、ひいては震災関連死に発展してしまうことを私たちは阪神大震災や東北大震災で経験しています。現時点では1次救急救助の妨げになるため歯科医療チームは現地に入ることはできませんが、初期ステージが一段落すれば近隣府県の歯科医療チームが現地入りすることになります。それまで被災者の皆さんにはなんとか元気でお過ごしいただきたいと願います。　　　院長