来年度末を目標に、マイナンバーカードと健康保険証を一体化することを政府が発表しました。実質的に全国民がマイナンバーカードを取得することを義務付けられたわけです。これに対して「個人情報が漏れることが心配」とか「紛失しそうで持ち歩くことが心配」など危惧する声が聞こえてきます。しかしながら思い出してみてください。一昨年の全国民に1人10万円の給付金支給の際、かなり面倒臭くて混乱したことや膨大な税金の無駄遣いがあったことを。
市町村が紙の用紙と封筒を準備し封書が送付されてきました。我々がそれに記入したり振込先銀行口座のコピーを取ったりして返送し、再び行政の方々がすべて開封しそれぞれの口座番号をいちいちパソコンに入力していました。みんな面倒くさかった・・。これらに要した紙代、封筒代、印刷代、郵送費、人件費などの莫大な経費はすべて我々の税金です。もったいない・・。マイナンバーカードならこういった手間や労力や余計な支出を大幅に削減できます。
健康保険証についても、毎年発行する際の紙代、プラスチック代、製作費、封筒代、印刷代、郵送費、人件費などの多額の経費は我々が支払っている保険料から支出されています。もったいない・・。マイナンバーカードと一体化すれば大幅に節約できます。また今の健康保険証のシステムだと、転職したり結婚したり引っ越したりした時など加入資格はあるのに手元に保険証がないというタイムラグが生じて困ることがありますが、マイナンバーカードは常に手元にあるのでそういったトラブルはなくなります。
個人情報が漏れるという懸念や紛失の心配をされる方は、たとえばいつも運転免許証を管理しているのと同じことなのであまり深刻に考えることはないですね。マイナンバーカードにひもづけする銀行口座は、将来国からの給付金がある場合に振り込んでもらうための口座を1つだけ登録なので、心配な人は取引の少ない口座に設定しておけばいいのではないでしょうか。国にすべての預金残額や取引がバレるという噂は根拠のないことで過剰な心配です。
そもそも現代はほとんどの国民がスマホや各種のカードを利用するネット社会であり、多くの皆さんがGoogleやAmazonやYahooなどネット上で買い物をする際に個人情報を入力していませんか?電子マネーやカードで支払っていませんか?結局今のIT社会ではすでに個人情報はダダ漏れになっていて、今さらマイナンバーカードだけ怖がることではないように思います。
この数年のコロナ禍の中で、日本社会が世界の中でかなりデジタル後進国である事実をまざまざと見せつけられました。さらには昨今の円安や賃金安や資源の輸入困難なども相まって、日本は貧しい国という評価になってきています。「マイナンバーカードは必要と思わない」「面倒くさい」などと言わないで、みんなで世界に追いつこうという気概を持って協力していきたいものです。
なお当院はカードリーダーを設置しておりマイナンバーカードでの受付に対応しています。ご不明な点があればご遠慮なくお尋ねください。 院長
2022年10月16日 11:38