玉岡歯科・矯正歯科

厚労省の定める『口腔管理体制強化』『医療安全対策・感染対策』『在宅療養支援歯科診療所』などの施設基準をクリアしています。

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2年間のCOVID-19の研究調査で見えてきたこと

国内のワクチン接種が進みCOVID-19の猛威が徐々に収まりつつあるようです。コロナ禍も2年近くが経過し世界各国から多くの研究調査報告が出てきました。口腔を清潔に保つことがウイルス感染予防につながることについては再三述べてきましたが、それを裏付けるデータが次々と出てきています。たとえばアメリカ国立衛生研究所は、新型コロナウイルスは直接口腔の粘膜や唾液腺の細胞に感染することを明らかにしました。その中で新型コロナで死亡した患者の半数以上の唾液腺のサンプルから新型コロナウイルスのRNAが検出されたことを報告しています。また無症状感染者あるいは軽症感染者の唾液サンプルを検査した結果、唾液中に含まれる新型コロナウイルスが多い人ほど味覚障害が見られる傾向が報告されています。またイギリスの新型コロナ感染者約15000人の調査では、肥満かつ歯周病の症状がある人は入院や死亡のリスクが高いという結果が報告されています。さらに電子カルテが発達し患者個々の疾病の突合が容易であるカタールからの統計報告では、歯周病に罹患している患者グループはそうでないグループに比較して死亡する可能性(オッズ比)が8.81倍、ICU(集中治療室)での治療が必要となる可能性が3.54倍、人工呼吸器が必要となる可能性が4.57倍高かったという結果が出ています。
このように新型コロナウイルスと口腔との関係が徐々に解明され、これまで考えられていた以上に口腔ケアの重要性が示唆されてきました。単に歯周病の予防だけでなく、新型コロナの重症化防止のためにもぜひ口腔ケアを励行しましょう。 院長
 
2021年11月18日 12:32

診療用チェアが1台新しくなりました

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10月21日に診療用チェアが1台新しくなりました(タカラベルモント社製)。リクライニング時の不快感を軽減するシート、感染防止対策が施されたチェアでより快適な診療を提供します。1月にもう1台新品に入れ替えの予定です。乞うご期待
2021年10月21日 17:37

神戸発掘映画祭

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10月16日(土)から神戸映画資料館で、“幻の映画フィルム”の発掘映画祭が開催されます。
16日は院長亡父・玉岡忠大のフィルムコレクションの中から、戦時中の三宮闇市風景を撮影した珍しいフィルムなど数点が上映されます。
17日の上映前には院長実姉・作家玉岡かおるによるトークタイムがあります。ご興味のある方はぜひどうぞ。     院長
2021年10月03日 16:14

新作能公演「媽祖」

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玉岡かおる(院長実姉)原作・台本の新作能「媽祖」が来年4月2日に京都観世会館で上演されます。出演は能楽師の片山九郎右衛門さん、狂言師の野村萬斎さん他です。チケットは公演資金を募るクラウドファンディングでのみ入手可能で通常販売は行いません。
「媽祖」は疫病から人々を守る女神です。世の中に明かりを灯しコロナ禍に終止符を。
2021年09月16日 17:36

新刊本「帆神」

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玉岡かおる(院長実姉)の新刊本「帆神」が新潮社から発刊されました。江戸期の海運に革命を起こした快男児の堂々たる軌跡。
2021年09月16日 16:47

コロナ禍による受診控えを控えましょう ー学校健診結果からー

昨年実施された学校健診後の児童・生徒の受診状況について、全国保険医団体連合会から調査結果が報告されました。それによると、一昨年に比べて必要な受診ができていない児童と生徒が歯科・眼科・耳鼻科・内科の全科で増加していることが明らかになりました。未受診率は一昨年に比べて各科で3.1%~7.8%の増加となっています。この原因としては昨春に実施された全国一斉休校のために学校健診が大幅に延期されたことが一因と考えられますが、大きな要因は医療機関の受診による新型コロナ感染への恐れから受診控えする児童・生徒そして保護者が増えたためと考えられます。
受診控え以外の新型コロナによる影響についても、40.3%の学校が「影響があった」と回答しました。具体的には長期休校による運動不足が原因となって肥満の児童・生徒が増加したことや、同じく在宅時間が長くなったことでゲームやスマホ、S   N  Sに費やす時間が増えた結果、視力低下の児童・生徒が増加したことが挙げられています。歯科では要受診と判定された児童生徒のうち62.3%が未受診となっており、先述のとおりコロナ以前より未受診率が増加しています。またコロナウイルス感染拡大防止のために学校給食後の歯みがきの実施ができなくなったり、歯科指導の歯垢染色ができないといった声が養護教員から寄せられるなど、このままでは今後児童・生徒のむし歯や歯周疾患が増加していくことが危惧されます。
周知のとおりウイルス感染と肺炎の防止には歯と口腔を清潔に保つことが重要であり、受診控えはかえって自分の健康を損ねてしまいます。自分の身を守るために受診控えを控えましょう。  院長
 
2021年09月16日 16:24

新たな根管治療の機器を設置

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このたび医療機器メーカー・モリタが新開発した「ルートZX3」を設置しました。
歯の根っこの中の管(根管)の神経(歯髄)や感染している根管を治療する際に、狭窄してしまっている根管や細かく分岐している根管の治療に苦慮することがあります。今回のルートZX3は根管の内部や先端を焼灼して殺菌することによって治癒の精度を高めてくれる次世代型の機器です。今後のさらなる治療の精度向上に貢献できるものと期待しています。 院長

 
2021年08月15日 10:03

ロッテルダム国際映画祭 ~玉岡忠大フィルムコレクション~

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神戸映画資料館に寄贈させていただいた玉岡忠大(院長亡父)フィルムコレクションの中から、これまで現存しないと思われていた「海の宮殿」9.5㎜フィルムが発見され、6月開催のロッテルダム国際映画祭からの要請により出品上映されました。神戸映画資料館の皆さんに貴重なフィルムを発掘していただきました。(8月6日神戸新聞夕刊より)
2021年08月07日 16:33

乳幼児の歯ブラシによるのど突き事故に気を付けましょう

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 今年6月に消費者庁が、過去5年間に起こった歯ブラシによる乳幼児のど突き事故120例の事故情報を報告しています。それによると年齢別では1歳児が48例で最多、次いで2歳児が32件、3歳児が23件と9割弱が3歳児以下となっています。原因としては歯ブラシをくわえたまま歩くなどの転倒が60%と最多で、衝突11%、転落10%などです。治療経過については特に治療を必要としなかった事例と即日治療終了が合計35%でしたが、入院を必要とした事例も22%発生しています。中には頸動脈(けいどうみゃく)の損傷が疑われ気道閉塞の可能性があるためI   C   U(集中治療室)に数日間入院した事例も報告されています。
 このような事故防止のためには保護者がそばで見守り、床にすわらせて歯みがきをさせてください。歯ブラシを口にくわえたまま立ち上がったり歩き回ったりする時に転倒するとケガの原因になります。その際ソファやイス、クッションの上など不安定な場所は避けましょう。またのど突き防止対策を施した子ども用歯ブラシも市販されています。歯みがきの習慣づけのための歯ブラシと保護者が仕上げみがきする歯ブラシを使い分けて、使用後は子どもの手の届かない場所に保管してください。
 むし歯や歯周病の予防に歯みがきは大切な生活習慣であり、もちろん子どもにとっても自分で歯みがきの習慣を覚えたり保護者に仕上げみがきをしてもらうことは大切なことです。しかしこういった歯ブラシによる事故にはくれぐれも気を付けたいものですね。 院長
 
のど突き防止&歯みがき習慣付け用乳幼児歯ブラシ  当院価格1個150円(税込)です
 
2021年08月06日 19:29

アルツハイマー病と歯周病菌の深い関係

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先日アルツハイマー病の治療薬「アデュカヌマブ」をアメリカの製薬会社「バイオジェン」と日本企業の「エーザイ」が共同開発したというニュースが入ってきました。アルツハイマー病の原因はアミロイドβ(ベータ)という異常なたんぱく質が脳細胞に沈着し脳細胞を破壊していくことによって進行していくことが解明されていますが、この新薬はそのアミロイドβの沈着を阻害し神経細胞の破壊を防ぐとされています。日本でも厚労省で承認に向けて診査中ですが、報道によると年間約600万円の高額な費用がかかりそれを生涯投与し続ける必要があるそうです。仮に保険承認されても3割負担の人で年間180万円、つまり月額15万円の支払いを生涯続けていくことになります。どうやらこのままではすべての人が恩恵を受けれそうになく、今後の行方が注目されます。
一方九州大学歯学部の研究チームが、これまで脳内だけで産生されるとされてきたアミロイドβが、実は全身の臓器で作られていることを発見しました。さらに全身の臓器で産生される過程で、歯周病菌であるジンジバリス菌が深く関与していることも発見しました。つまりジンジバリス菌が血流に乗って長期的に体内をめぐり、さまざまな臓器で慢性炎症を引き起こすことによって全身でアミロイドβが産生され、それが脳に運ばれて蓄積していく仕組みを解明したのです。これらの一連の研究成果は国内外から注目されています。
冒頭に挙げた認知症の決定的な治療薬が私たちの間で普及するのはまだ先のことかもしれません。しかし歯周病菌とアルツハイマー病の深い関係性が解明されてきたことを考えると、日常の口腔ケアが非常に大切であることがわかります。新薬の開発と普及をただ待つだけではなく、毎日の丁寧なブラッシングと同時に定期的な歯科医院での口腔ケアを継続し、歯周病とともに認知症の予防にもつなげていただきたいと思います。 院長
 
2021年06月13日 17:37
玉岡歯科医院 〒673-0431
兵庫県三木市本町2-6-18
0794-82-9002 [診療時間]
09:00~12:30
14:00~18:30
[休診日]
木・日・祝日、土曜午後

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