新型コロナウイルスによる国内の死者数は5月以降ずいぶん下げ止まっていますが、それでも先日1000人に達したそうです(クルーズ船を含めれば)。感染者数は約2万8000人となっています。
毎日マスコミが報道する新規陽性者数も増える一方ですが、軽症者や無症状者は実際には約2週間でどんどん治癒していくわけですので当然その数を減じていくべきですが、今の報道態勢ではそうなっていません。あたかも国民の周囲にどんどん感染者が増えて危機が増していくばかりといった印象を与えてしまっています。そして以前にも記述したように、昨シーズン(2019年~2020年)日本国内でインフルエンザで亡くなった方は約3300人と現在までのコロナの3倍以上、感染者は日本の人口の8%に相当する約1000万人でした。新型コロナの感染力から考えると検査数が増えれば増えるほど陽性者数が増加していくのは当然で、実際にはインフルに匹敵するような無数の不顕性感染者(無症状の感染者)やすでに治癒した人たちが潜在しているものと思われます。こういったことを考えると、連日の感染者数の報道はあまり意味のあるものには思えません。
また、これまでの統計では
30歳未満での国内の死者はわずか1人で、しかもその方は重度の糖尿病で毎日インスリンの自己注射をされておりハイリスクでした。そしてほとんど報道されませんが、実は国内で
インフルエンザで毎年百人前後の小児が死亡しているのです。感染例が異常に多い諸外国の報道に不安を持たれる方もおられますが、諸外国と日本の違いは過去のブログに掲載したとおりです。
しかしながら新型コロナは高齢者がひとたび感染すると急速に重症化するという側面もあり、決して侮れないウイルスです。経済活動の停止、外出自粛、旅行の制限、児童・生徒・学生の学業停止、医療現場の犠牲、莫大な税金投入などの多大な犠牲に対する功罪を含め、新型コロナが本当に怖いのかどうか、検証が待たれます。
私たち歯科医が懸念すべきは一旦感染した場合の重症化対策ということですが、これも以前に記述したように口腔のケアが重要ということがわかっています。ワクチン開発が待たれる中、皆さんには口腔ケアをしっかり励行していただくようお願いします。 院長
2020年07月19日 13:05