玉岡歯科・矯正歯科

厚労省の定める『口腔管理体制強化』『医療安全対策・感染対策』『在宅療養支援歯科診療所』などの施設基準をクリアしています。

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映画「カツベン」エンドロール

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昨年12月に公開された周防正行監督の映画「カツベン」のエンドロールに、取材協力者として日大芸術学部や神戸映画資料館と並んで亡父の名前を掲載していただいています。劇場ではやや確認しづらかったですが、今回WOWWOWで放映されしっかり確認できました。すでに亡くなった者にまで敬意をお払いいただき、周防監督はじめ関係者の皆様に感謝の思いです。 院長
2020年10月10日 18:36

2020年ノーベル医学生理学賞に思う

先日、今年のノーベル医学生理学賞がC型肝炎ウイルスを発見したアメリカ国立衛生研究所のハービー・アルター氏ら米国とカナダの3人に授与されるというニュースが入ってきました。C型肝炎ウイルスは日本で約100万人以上の感染者がいると考えられ、その中には自覚がないまま症状を悪化させ、約70%の人が肝硬変や肝がんに移行してしまうと言われています。実は1970年代半ばまでC型肝炎ウイルスの存在は明らかになっておらず、当時はA型とB型の肝炎ウイルス以外の未知なる病原体のことを“非A  非B”型肝炎ウイルスと呼んでいました。
現在ではとても信じられませんか、当時は歯学部の臨床実習は素手で行っており、何人かの学生もこの未知なるウイルスの犠牲になったものです。しかし彼らの研究によってC型肝炎ウイルスの存在が初めて解明され、その後の高感度の血液検査や抗ウイルス薬の開発につながり、C型肝炎の早期発見や治療へと結びついていったのです。
今年は想定外の新型コロナウイルスの侵略によって、我々人類は防戦一方の異様な一年になってしまいました。しかしながらこのようなノーベル賞のニュースに接する時、幾多の微生物との戦いを乗り越えてきた先人たちの英知と努力に敬意を表するとともに、近い将来必ずや人類が反転攻勢に転じ新型コロナウイルスを克服する日が訪れるものと期待します。来年こそ皆様に光明射す一年となりますように・・・。 院長 

 
 
2020年10月09日 19:51

広報みき10月号「微生物と人類の戦い その6」

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三木市発行の「広報みき」歯科医師会コラムです。
2020年10月01日 08:06

「指定感染症」を考える

安倍首相の辞任表明のせいですっかり影が薄くなってしまいましたが、実は同じ8月28日の首相会見の中で新型コロナウイルス感染症に対する2類感染症相当の見直しが表明されています。
新型コロナウイルス感染症は、1月28日に結核や鳥インフルエンザと同等の感染症法の2類感染症相当との閣議決定がなされ、さらに2月には「無症状者への適用」や「入院要請」「外出自粛要請」が付加され、致死率の非常に高いエボラ出血熱やペストなどの1類感染症と同じ扱いとされてきました。確かに当初の武漢での悲惨な報道やクルーズ船での悲劇的な映像を見ると無理もなかったことかもしれませんが、その後8か月以上を経過し様々な統計が出てきた結果、どうやら新型コロナウイルス感染症はそこまで怖い病気なのかどうか、冷静に議論する空気が政府内に出てきたことは喜ばしいことです。たとえば9月下旬時点での統計では、日本国内での新型コロナ陽性者は8000人弱、死者は約1500人、そして20歳以下の死者はゼロとなっています。ちなみにインフルエンザでは毎年約1000万人が感染し、約3か月間の流行期間内に小児の死亡例約100人を含む3000人以上の死者が出ます。こういった比較を見るだけでも、政府が指定感染症の見直しと経済の立て直し対策へ舵を切ったことはあながち間違いではないように思います。
“感染”という言葉は我々に非常に怖いイメージを与えますが、たとえば「冬場に風邪をひく」というのもカゼのウイルスに“感染”することであり、実は微生物の感染は日常茶飯事の出来事であって特別に怖がるようなことではありません。特に子供たちにとっては泥や砂にまみれ友達と体ごと触れ合って遊ぶことによって数々の感染を繰り返し、その結果多くの免疫を獲得して将来自然淘汰されない強い肉体に育っていきます。現在の指定感染症扱いに起因する“無菌状態”での過保護な生活が、果たして子供たちの将来の健康に悪影響を与えないでしょうか。
また子供たちへの影響だけでなく、無症状者でも原則入院か自宅待機という制約によってあらゆる組織や人々が委縮し、経済活動や医療現場、人々の日常生活の妨げになってしまっていることは明らかです。たとえばクラスター感染が発生した大学の無関係の学生が勤務先からアルバイトを断られた事例がありましたが、そもそも2週間の入院や休業要請がある限り雇用主としては無理もない反応です。もっと深刻な影響は医療現場の逼迫、保健所の疲弊、飲食や観光産業の混迷であることはここで詳述するまでもありません。政治家も感染症専門家も、ぜひ勇気を持って指定感染症のレベルを下げる議論を進めてもらいたいものですね。 院長
 
2020年09月21日 17:49

顔認証機能搭載のAI体温測定器を設置しました

顔認証体温計
受付カウンターに顔認証機能搭載のAI体温測定器を設置しました。体に非接触で瞬時に検温します。体温の高い方やマスクをされていない方にはボイスメッセージが出ます。受診時の測定と待合室でのマスク着用にご協力お願いします。
2020年09月07日 12:18

9月号広報みき「微生物と人類の戦い-その5-」

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広報みきに掲載されました。
2020年09月03日 20:40

インフルエンザウイルスと口腔ケア

今年もインフルエンザウイルス感染症が流行する季節がやってきます。特に今シーズンは新型コロナウイルス感染症との同時流行の可能性が懸念されています。インフルエンザは毎年日本国内で人口の8%に当たる約1000万人が感染し、3000人以上が死亡します。また小児も約100人が死亡します。一方、新型コロナの感染者数は9月上旬時点でインフルエンザの100分の1以下、死者数は約3分の1、20歳以下の死亡例はゼロとなっています。この統計結果を見る限り、新型コロナ以上にインフルエンザに対する対策が大切であることがわかります。
以前にも述べたように、インフルエンザの予防にはワクチン接種、うがいと手洗いの徹底、マスクの装着、十分な休養などの他に口腔ケアの励行が非常に重要です。ある歯科大学の微生物学教室の研究では、歯科衛生士による口腔ケアを徹底的に実施した集団は、行わなかった集団に比べてインフルエンザの発症数が約10分の1と大きく抑制できたという結果が出ています。この調査結果の根拠として、ウイルスがヒト細胞へ侵入したり増殖したりする際にそれを手助けするプロテアーゼやN  A抗原という酵素を、実は口腔内の細菌が産生していることが証明されています。こういった事実から、毎日のブラッシングと歯科医院での定期的なクリーニングを励行し、細菌を排除して口腔内を清潔に保っておくことが大切であることがわかりますね。 院長
 
2020年09月03日 20:37

8月号広報みき「微生物と人類の戦い -その4-」

広報みき8月号
8月号広報みきの歯科医師会コラムは、「微生物と人類の戦い ‐その4‐」と題して、新型コロナウイルス肺炎の重症化予防には口腔ケアが重要であるという内容を掲載しました。
2020年08月01日 18:30

2020年の暑中お見舞いハガキ

今年の暑中お見舞いハガキは次のような内容で発送させていただきました。 院長
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暑中お見舞申し上げます
  2020年 盛夏
<歯のはなし>新型コロナウイルス肺炎 と 口腔ケア パンデミック第2波にそなえて ― 
新型コロナウイルス肺炎が重症化する要因として歯周病菌の関与が挙げられています。肺炎の発症は最初ウイルスの感染によって起こりますが、それに引き続いて歯周ポケット内の多量の細菌が血流に乗って肺に達したり、誤嚥によって気道内に入ってしまうことによって2次的に細菌性の肺炎を併発し重篤化してしまうのです。ウイルスは動物細胞の中でしか生存できないので宿主であるヒトの生命を脅かすことまではしませんが、細菌はたとえヒトが死んでも独立して生存できるので遠慮なくヒトの生命を奪います。つまり新型コロナウイルス肺炎は、口腔ケアが不十分でお口の中が不潔な人に重症化のリスクがあるということです。パンデミック第2波の到来に備えご自身での口腔ケアを毎日励行するとともに、歯科医院での定期的なプロケアも継続しましょう。                        
2020年07月30日 22:20

新型コロナウイルスの克服と免疫、そしてワクチン

新型コロナウイルスは人類が初めて接する外敵なので、今のところ我々人類側にウイルスの情報がなく一方的な攻撃にさらされています。これになんとか耐えていけばやがて免疫が我々を守ってくれるはずです。そして一定割合の人が集団免疫を獲得すれば、ウイルスは自然に収束していくことになります。このブログを作成中の7月下旬時点で感染者数の再燃が起こっておりマスコミが連日騒いでいますが、死者数や重症者数は下げ止まっています。ここは集団免疫獲得の時期と前向きに捉えて耐えるべきでしょう。スペイン風邪やSARS,MARSはどれも広範囲に感染拡大した後に収束を見ましたが、これは多くの人が一度これらのウイルスに感染し集団免疫を持ったからなのです。
最近になって新型コロナウイルスは弱毒性なので自然免疫で治癒してしまう割合が多いため抗体を産生する獲得免疫の出番がなく、よって集団免疫もないとする説も出ていますが、それはそれで人類側にとって受け入れることができる説です。
人類がウイルスを克服するための免疫を獲得する手段は2つあります。その一つは実際に感染し免疫を獲得することで、もう一つはワクチンを接種することです。どちらも感染することは同じですが、ワクチンはわざと感染する行為ということです。ワクチンの歴史は、18世紀末に英国のジェンナーが牛痘の膿を人間に応用し二度と天然痘に感染しない事実を証明したことに始まります。その後パスツールが、培養した病原体を弱毒化し接種する応用の道を開きさまざまなワクチン開発につながっていきます。先日英国のメーカーが開発中の新型コロナワクチンが今秋にも実用化されるというニュースが届き、また日本を含む諸外国でも開発が進んでいます。人類の英知に期待し、希望を持ってがんばりましょう。 院長
 
2020年07月24日 21:15
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